
長年の店舗勤務で身についた対応力
遠藤
今回は、管理部 経理課 の植村浩子(うえむら ひろこ)さんにお越しいただきました。まず驚きました。勤続年数が42年!素晴らしく輝いていますね!
植村
はい、長い間、勤めております。
遠藤
たくさんエピソードがありそうですね。
植村
はい、語り尽くせませんね。(笑)
遠藤
様々な部署を経験されたとか。
植村
そうですね。今の部署は経理課ですけれども、お客様の請求書や入金処理などの経理の仕事だけはやったことがなかったんです。それ以外は広く経験させていただきました。特に接客、店舗勤務が長かったので、様々なお客様に対する対応力は鍛えられました。クレーム対応をしたお客様がそれ以降、私を指名してくださるようになったりもありましたね。

遠藤
それは素晴らしいですね。お客様のご要望を的確に理解をして対応されている証拠ですね。
植村
先輩方のおかげです。
遠藤
様々な業務も兼任しつつですもんね。すごいです。
お客様が話したいことを最後まですべてお聞きする
遠藤
事務所勤務も長く経験されたとお伺いしました。その時はどのような業務でしたか?
植村
主に電話応対をやっていました。お客様からのご注文や商品の問い合わせを受けたり、営業への取り次ぎ(携帯電話へ通話転送)といった業務です。あとは複合機の修理受付専用窓口をやっていた時期もありましたね。
遠藤
電話もプロですね。(笑)電話応対で心掛けていたことはありますか?
植村
これは接客でもそうなんですが、お客様が話したいことの腰を折らずに最後まですべてお聞きすることですね。そうするとお客様もスッキリされて会話がしやすくなることもあるんです。
遠藤
なるほど。興味深いですね。
植村
ただ私の方からも話をしてしまうと話が弾んで通話時間が長くなることがあって、先輩に注意されたりしました。(笑)

ナレッジの蓄積を活用しながらデジタル化についていく
遠藤
では、現在は具体的にどのような業務を担当していますか?
植村
本当にいろいろですね。例えば名刺関連は、自社で作成している名刺は私が印刷していますし、それ以外の名刺は外注印刷の手配をしています。また、通信販売の「たのめーる」では、申し込みの受付からお客様登録、各種問い合わせの対応を担当しています。あとは営業サポートとして、官庁宛の見積提出なんかもやっています。
遠藤
本当にいろいろされているんですね。名刺についてもう少し詳しく教えてください。
植村
名刺はお客様からのご注文はもちろんですが、三好商会社員の名刺も私が作成しています。新規のお客様の注文ではデザイン起こしからおこないますし、異動による部署名変更などの軽微な修正の場合でもレイアウトに注意しながら、いくつかのパターンで新しいデザインを提案したりしています。
遠藤
デザインから考えているんですね。難しくないですか?
植村
名刺印刷も長い間担当しているので、様々なパターンの蓄積があります。そのパターンを活かして、お客様からのご要望を最優先しながら、その範囲内でアレンジを考えます。名刺は会社の顔ですからとりわけデリケートに対応しています。
遠藤
なるほど。長く携わっているからこそできることですね。

遠藤
通信販売の方の業務はどうですか?
植村
通信販売も「たのめーる」みたいな仕組みがない時代から関東圏の同業者と一緒に通販システムを北海道は三好商会がやっていましたので、こちらも長く経験していますよ。
遠藤
そうなんですね。貴重な経験をされていますね。
植村
今ではインターネットで商品を検索して、ワンクリックで注文できますけど、当時はカタログから品番を拾ってファクスで注文ですからね。
遠藤
当時は当たり前でしたね。
植村
今は代理店業務すべてがWEBサイトで完了できてしまいますが、結構、デジタル化についていくのは必死なんですよ。(笑)
遠藤
いえいえ、そんな風には見えませんよ。
委ねられた裁量の中で結果を出すことの醍醐味
遠藤
では最後の質問ですが、仕事の醍醐味はどのようなところに感じますか?
植村
やっぱり、売上に貢献できたときですかね。店舗接客をしていた当時ならお勧めした商品がお客様に納得してご購入いただけたり、今ですと見積提出した商談が決まったときですよね。
遠藤
見積提出というと営業サポート業務ですね。具体的にどんなことをするんですか?
植村
主に官庁になりますけど、指定された商品に対して複数の企業が見積を提出するんです。その中から価格が一番安い見積が採用されるという仕組みなんですが、当時は担当営業から提出する見積価格の利益幅に裁量をもらっていたので、他の企業との駆け引きは私が決める価格に掛かってくるわけですよ。それが利益も確保しつつ売上も高額だったときが、まさに醍醐味ですね。(笑)

植村さんは、質問に対して丁寧に詳細まで答えてくださいました。
三好商会一筋の幅の広い経験談はとどまることを知らず、インタビューの時間が足りないほどでした。高度経済成長期の三好商会を支えた先輩方のエピソードもあり、感謝していますとのことです。
また、今後の三好商会の大きな変化として、長い間使用してきた基幹システムが新しくなるということで業務内容にも変更があるようです。とは言っても、植村さんの経験があれば心配はありませんね。頑張ってください。